Tomoya Amachi's blog メモ

発展する技術について

技術に限らずそうですが、時代の潮流というものがあります。俯瞰して時代をみたときに「ああ、こういう捉え方/メカニズムが色々なところで応用してあるな」というものです。

たとえば Blockchain に関して見ると、自立分散型で、投票性/合議制で正しそうなデータを採用するという部分。これは Hadoop から始まる 1 cluster に node を複数もつアプリケーションが、どのようにして、自律的に稼働を続けるか、というのに似ています。その潮流は現在では kubernetes を始めとする、大規模な cluster の運用にそのメカニズムが応用されています。

Blockchain の論文も、Hadoop の発表も同じ時期で、Hadoop に複数 node を安全に管理する仕組みが登場したのはさらに少しあとでしょうか。歴史的な話は詳しくないので避けますが、似たようなメカニズムを利用して、人の力に頼らず運用をすることを可能にしています。

そういう同時多発的なつながりが見えたときに、そのメカニズムの発展性がわかるのではないかなと最近考えるようになりました。

とここまで書いたけど、そもそも大きな枠で言えば、同時期ではないけど民主主義も同じようなメカニズムだから、発展性は最初から担保されていたのかもなとも思います。逆に社会主義的なメカニズムを技術に当てはめると、Blockchain のマイニングとかがそうかも。そういう視座で、帰納的に技術を当てはめてみるのも面白そうです。

なおこの説明を書くにあたって、メカニクスとメカニズムの違いが曖昧だったので、改めて調べてみました。腑に落ちなかったので、語源まで遡ります。

メカニクス : -ics(ic)がつくことから、-の特徴を持つ の意味合いが強そう。(physics, metalic etc)

メカニズム : -ism がつくことから、-の原理 の意味合いが強そうだ。(realism etc)

というわけでこの場合はメカニズムを採用。日本語だと、「~的」「〜みたい」「〜っぽい」「〜主義」とかでだいたいニュアンスが掴めるけど、英語だと難しいです。

comments powered by Disqus